リウマチは、関節に負荷をかけすぎないケアが必要です。
◎疾患の概要
関節リウマチは全身性の炎症疾患であるため。全身の状態の観察が重要です。原因は未だに不明で、寒冷地の青壮年の女性に多く、手指や足指、肘や膝などの関節が対称性に侵されていくのが特徴といえます。また、皮膚、目、肺、心臓、筋肉、神経、血管にも症状がでることがあります。
◇早期リウマチの診断基準
◎症状と経過
全身の倦怠感(易疲労性)、微熱、食欲不振、体重減少、痛みやこわばり感が前駆症状です。局所的には滑膜炎からの症状で少しずつ自覚してくる場合が多く、手足や膝などに限局した痛みと腫れと大きく感じます。痛みが出てくると、関節を動かしたくないために、すべての関節に拘縮が起こってしまいます。また活動量が著しく減るために、筋力低下や骨萎縮も併せて起こります。
関節外症状としては、貧血、リウマトイド結節、肺病変、心病変(心膜炎)、腎病変(腎炎など)、神経病変(神経炎)、眼病変(強膜炎、シェーグレン症候群など)などがあります。
◇指の変形
◎治療の知識
薬物療法が主な治療と思われがちですが、バランスのとれた食事(栄養補給)と安静が基本的な治療です。関節が硬くならないように、関節可動域の維持や痛みのない範囲での適度な運動が重要になります。薬物療法では、非ステロイド性消炎鎮痛薬・ステロイド剤・抗リウマチ薬・生物学的製剤の4種類の薬剤を使用します。それぞれの薬の副作用を知っておくとよいでしょう。
◎リハビリテーションの実際
リウマチのリハビリは過度な運動は避け、膝などの関節に過度な荷重をかけないことがルールです。主に身体を温めることと、各関節を痛みの出ない範囲で動かす運動が中心となります。
【リハビリテーションプログラム】